宮城先生 2020年8月10日 講演のレジメ

1998年 セリグマンが「ポジティブ心理学」と命名した。セリグマンは精神病理や障害に焦点を当てるのではなく、ポジティブな精神機能やその特性に焦点を当てて研究した方だそうです。
「頑張っても報いられない」 状況が長期間続くと次第に 無気力に陥り頑張らなくなる。
そこを 「頑張ったら報いられる」 「ありがとう」と感謝される環境をつくる ことで ポジティブ感情を与える → モチベーションアップにつながる ようにするには どうするのかが講演の入口でした。

ポジティブ感情を創るには マイナスの自動思考を適応的思考(自分への言い聞かせ)に転換する。

事実や出来事は変えられないが、捉え方や考え方は変えられる。捉え方や意味付けが心の悩みを作ってしまう。
捉え方を変えることは、レジリエンス(精神的回復力)を高めることに繋がり、同じ出来事に遭遇しても 高い人はうまく乗り越え環境に適応し、問題に対処できるのです。

なぜ今 回復力(レジリエンス)が必要(注目)なのか?

1.自然災害、政治経済の変化、社会環境の変化がおきている。
2.経営・労働環境に大きな変化が起きて誰もがストレスを抱えている。
3.日本の若者は欧米諸国に比し、自尊感情や自己肯定感が低い これらの解決にはレジリエンスの強化が必要だからです。
ライフキャリアは安定と不安定を繰り返しながら発達するので、不安定な時期は自分を見つめなおすチャンス つまり「危機は好機でもある」と考えて・・と仰られました。

では レジリエンスを強化するには
1.自分の思考の癖を自覚し、修正する努力をする。(レジリエンスマッスルを鍛える)
2.他社からのサポートを活用し、他者からの影響を活かす。
3.過去から得た学び(学習)を再認識する。
幸福の3要素は 1.楽しい人生 2.物事に打ち込む人生 3.有意義な人生 ここで大切なのは「主観的な幸福感」でああり維持するためには、その人の ポジティブな特性が必要

自律的キャリア開発を目指して 生涯発達・生涯育自分

働くこと生きることに、自ら前向きに動機づけ 将来のイメージの予測を立て将来への道筋を自分で立てて自律的キャリア開発を目指してほしい。
そのための目標を持ち行動を変容する。でも行動しない限り目標達成できない。
最後は 宮城先生がよく仰る 「生涯発達と生涯育自」人は生きている限り絶えず変化し成長発達する。常に自分を勇気づけ、励ますのは常に自分 事実をどう 意味付け、捉え、考えるかにかかっています。 と結ばれました。